アイシング万能論者の方へ


野球肩の治療で来院される患者さんに多いのはアイシングとインナーマッッスルのトレーニングをしていれば治療になると思っている方です。
言うまでもなくアイシングは決して万能ではありません。
野球の試合で、ベンチを見ると常にアイシングしている人をみかけます。
イニングの合間に肩や、肘にコールドスプレーを吹きかけている光景を目にしますがこれもほとんどと言っていいほど効果がありません。

私が中学のときからまったく変わっていないのですが、アイシングすれば万能論者が非常に多いように思います。

ですから私は以上のことを説明してから治療を開始します。
肩の前か後ろの痛みかを大まかにチェックしていきます。

治療後にはその効果を実感されて変えられる方がほとんどです。
まずは、身体にとって冷やすのと暖めるのはどういう効果があるのかを知ることです。

冷やすと、その部分の血行が悪くなります。

暖めると血行が良くなります。

これが基本です。

捻挫や骨折をしたときには患部を急いで冷やします。

これはなぜでしょうか?

炎症や出血を抑えるためです。

炎症は身体の防御反応なので、基本はなにもしなくても良いのですが、捻挫や骨折といったある程度重症な怪我になると、身体が必要以上に反応してしまいます。

そのため、大きく腫れたりします。

これを抑えるために冷やすことで局所的に血行を悪くするのです。出血を抑えるためにも同じ方法となります。

腰痛や、眼疲労はお風呂や温湿布で暖めることが効果的です。

これは、血行をよくして、原因となっている筋肉の回復を助けるためです。

温めるか冷やすか、というのは多くの場合、このように考えるとはっきりします。

投手のアイシングが有効なのは、投手が身体に強い炎症、熱を持っている時に、それを抑えたい場合だけです。

その他の場合は、何もしないか温めたほうがいいわけです。

というか、アイシングが必要なほど悪い状態で投げているのは異常だと思いますが。
ですからアイシングは投球後に有効であってそれ以外は効果は薄いです。

怪我もしてない投手の場合、アイシングによって凍傷や、血行が悪くなって疲労物質が残りやすくなります。

プロ野球や、メジャーでやっているからといって良く分からずになんとなく良いものだと思ってアイシングをしていて本当に危険だと思います。

世の中には嘘や適当があふれていますから気をつけましょう。

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