インナリングだけでは野球肩は治りません。


野球肩・肩痛を克服するにはインナリングが重要であることは、ピッチングを勉強されたことのある方なら誰もが知っていて1度は聞いたことがあるはずです。

インナリングとは、インナーマッスルをコンディショニング(健康状態・調子を整える)するメニューのことです。

インナーマッスルを強化、教育する。と言ったほうがピンと来る方が多いかもしれません。

野球雑誌でもたびたび登場する言葉なので、ピッチャーじゃなくても聞いたことのある方は多いかもしれません。

プロ野球を観に行って、ピッチャーがブルペンや球場の外野でセラバンドを繰り返し引っ張っているシーンを見たことはありますか?あれがインナリングです。

ウェイトトレーニングと違い筋肉に疲労を感じるまでやってしまってはやりすぎですし、すべての筋肉を同じ負荷で均等に行っても効果はありません。

インナリングはセラバンドを使ったり、ゴムチューブを使ったり、1kg未満の軽量のウェイトを使ったりします。近年はインナリングという言葉がかなり一般的になってきたためか、ひたすらインナリングを頑張ろうとする選手もいるようです。

しかしインナリングをする際には決して間違ってはならない点が1つ。インナリングは、あくまでもコンディショニングであって、トレーニングではありません。これだけは決して間違ってはいけないことです。

トレーニングは鍛えることが目的ですが、コンディショニングは調子を整えることが目的です。ですので一生懸命やり過ぎてしまうのは、インナリングの目的からは逸脱してしまうわけです。

調子を整えるというこは、基本的には何かをした後の作業になります。

シャンプーをした後のコンディショナーであったり、靴を一日履いた後のブラッシングだったり。

そしてピッチャーの場合であれば、ボールを投げたあとの作業ということになります。インナリングは練習前や投球前にやるべきではありません。絶対に練習後や投球後に行う必要があります。

練習前に行うべきなのはウォームアップであり、コンディショニングではありません。

インナリングを行うベストなタイミングは①寝起き、②練習直後(アイシングの直前)、③寝る前の1日3回です。ピッチャーならば歯磨きとセットでインナリングを行うべきでしょう。まず寝起きは筋肉がニュートラルな状態であるため、最もコンディショニングしやすいタイミングです。

そして投球直後のインナリングは、使うことで火照ったインナーマッスルを通常の状態に沈静化させる効果があります。

最後に寝る前のインナリングですが、寝る前は、1日の中で最も筋肉が重力の影響を受けているタイミングです。

つまり、重力により自然に使われていた筋肉を整える作用があります。寝る前にインナリングによりインナーマッスルを整えてあげることで、8時間前後にも及ぶ睡眠中、インナーマッスルを良い状態で過ごさせることができます。

つまり、翌日に向けてのコンディショニングになる、というわけですね。

インナリングはただ続けても効果はありません。正しい方法で、正しい負荷で、正しい回数を行うことで初めて本当の効果を得ることができます。ウェイトトレーニングのように、鍛えれば鍛えるほど効果が目に見えてくるわけではありません。

だからこそ細心の注意をしながらのインナリングが重要になってくるわけです。

また、インナーをやっているのですが痛みが無くならないんです。と言われる患者さんが沢山いらっしゃいますが野球肩になってしまってから行ってもさほど効果はありません。詳しくは来院された時にお話します。

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